離婚と借金地獄の日記

結婚生活11年目の離婚と、その後の借金生活を綴った男の物語

初めての激怒

長男が産まれてから約半年ぐらいだろうか

嫁の叔母の一年忌のために俺、嫁、子供、義母で叔母宅に向かう車内で

 

嫁『あー、金がねー。お前の稼ぎが悪いから、嫌になるわー』

義母『ホントよ。高い給料もらえるとこに転職しろよ』

嫁『あー、イライラする』と言いながら、嫁が運転席を蹴り出した。最初は小突く程度だったが、徐々に激しくなり、何も言わない俺に対して、2人はさらにエスカレートした。

それでも耐え、平然と運転に努めた。

 

しかし、突然頭を叩かれた。『いたっ!』と言う俺の言葉に2人は大笑い。

 

この時、なにか吹っ切れた。俗に言う堪忍袋の尾が切れた。ってやつ。

 

俺は路肩に車を止め、車から降りた。

 

嫁『なにしてんだよ!運転しろよ!』

義母『バカじゃ無いの!こんなとこで!』

 

でも、俺にはもう聞く耳、いや力が無かった。

 

俺は2人の言葉を無視して歩いて自宅の方に向かった。

 

その後、2人は義母宅に向かったような。

 

10km程歩いて帰宅した俺は涙が止まらなかった。なんでこんな人生なんだろ。死にたい。と。

 

そんな時、地元で同じような内容で嫁、義母を殺した男のニュースが出ていた。全国放送されていたので覚えている人もいるかもしれない。

俺には彼の気持ちがよくわかる。それしか逃れる方法がなかったんだ。

 

嫁、義母が帰宅してきたとき、また罵倒されたら、俺はもう…と考えてしまっていた。

そして夜、2人は帰ってきた。

 

嫁『朝はごめん。生理でイライラしてて。怒らせたいわけじゃなかったんだよ。何か食べたいものある?食べに行こう』

義母『ごめんね。ちょっと冗談のつもりで』

 

まさかの2人とも謝罪してきた。僕は許してしまった。

 

でも、この許しで僕は更なる地獄へと向かうのであった…

 

続く。